last update 2005/02/09

ここでは国(ギルド)の役職を君主(ギルドマスター)、将(指揮官)、兵(その他のギルドメンバー)とする。
君主は国の中心人物であるが、必ずしも将である必要はない。 そもそも将というのは周りへの視野が広く、的確な指揮が執れる能力が必要となり、誰しもがなれるというものではない。 そして将は兵を指揮するという立場上、指揮に失敗した時の責任などを背負うこととなる。 そういうつもりはないと言ったところで、不満は指揮をした将へ向かうものである。
また、一人が指揮できる人数というのは限られており、一人で全体を指揮できるわけではない。その為、将の人数や質も重要となる。 従って国力は将と兵を合わせた総数の他に将の人数つまり国の中核となる人物の数や質によっても左右される。
また、兵も責任が無いから自分勝手な行動をとれるわけではない。 そして、将・兵によらず一人一人の行動や言動が国の雰囲気を作ることを忘れてはならない。

組織は人によって成り立つ。従ってどういう人が集まるかによってその集団がどういう集団なのか判断される。
・人物の鑑定法
1.ある事柄について善悪の判断を求め、相手の志がどこにあるかを観察する。
2.言葉でやりこめてみて、相手の態度がどう変化するかを観察する。
3.計略について意見を求め、それによってどの程度の知識をもっているか観察する。
4.困難な事態に対処させてみて、相手の勇気を観察する。
5.酒に酔わせてみて、その本性を観察する。
6.利益でさそってみて、どの程度清廉であるかを観察する。
7.仕事をやらせてみて、命じたとおりやりとげられるかどうかによって信用度を観察する。
その人がどういう人物であるかは、実際に話してみるのが一番早い。 しかし自分の主観のみで判断するのは危険であると言える。他者からの評価も併せて判断するべきだろう。
そもそも人は、好感の持てる人物に対しては長所を見つけ、持てない人物に対しては短所を見つけるものである。 その為、好感の持てる人はさらに良い方向に、持てない者はさらに悪い方向へ評価が傾く。
確かに万人に対して好感を持つことは不可能であるが、好感が持てない相手対して認められる能力がある場合は素直に認め、 そこを長所として評価する器量を持つことが国の一員として必要な事だろう。特に君主や将は公平な目を持つ必要がある。
長所を認め、短所をそれとなく諫める。口で言うのは簡単だが実践するのは難しい。

・獅子身中の虫
軍や国を内部崩壊に導くのは、つぎの五種類の連中である。
1.仲間を語らい、徒党を組んで、能力のある者を誹謗する。
2.ことさら人目に立つような華美な衣服を着用する。
3.できもしない妖術を口にし、神がかりな言辞を弄する。
4.公的な規則を無視し、自分勝手な判断で民衆を煽動する。
5.損得を計算し、こっそりと敵と通謀する。
1で言われるのは例えば派閥争いなどがあげられると思われる。気心の知れた一部の人を仲間と称し その中でしか自分の考えを言わない、他の人を誹謗するという事になり、そこから派閥が生まれ国に溝が出来る。
2、3で言われるのは例えば人から注目されたいと思っている人などがあげられる。 人に注目される為に出来もしないことを言い。注目されないと不機嫌になり周りに対し態度が悪くなる。 こういう人を放っておくとそれに反発する人などが出てきて内部に溝が出来る。
総じて言えるのは国全体を一つと考えられない人、自分勝手な人などがこれらの項目に当てはまると思われる。
そもそも組織の活力が失われ、崩壊に至る要因として多いのは内的要因であることが多い。 特にその中でも人的要因が最大の原因になる。

・将のタイプ
1.仁将
徳と礼をもって部下に臨み、飢えにつけ寒さにつけ、部下と苦労を共にする。
2.義将
旺盛な責任感をもって将たる務めを果たし、一身の利益をかえりみない。名誉のためには死をも辞さず、 生きて辱めをうけることを潔しとしない。
3.礼将
高い地位にあっても鼻にかけず、敵に勝っても得意顔をしない。賢明ではあるが腰が低く、 剛直ではあるが忍ぶべきところはよく耐え忍ぶ。
4.智将
奇略縦横、いかなる事態にも対応でき、禍を福に転じ、危機に立たされてもよく勝ちを制する。
5.信将
信賞必罰をもって部下に臨み、しかも、賞するときはすぐさま賞し、刑は身分高き者にも公平に適用する。
6.歩将
軍馬よりも早く走り、闘志満々、よく国境を固め、剣戟にたけている。
7.騎将
高山、険阻の地をものともせず、馬上から放つ矢は飛ぶがごとく、進撃するときは先鋒、後退するときは殿をつとめる。
  8.猛将
先頭に立って全軍を叱咤し、いかなる強敵にもたじろがず、相手が大敵であればあるほど闘志を燃やす。
9.大将
相手が賢者と見れば辞を低くして遇し、快く諫言に耳を傾ける。寛容なうえに剛直さを失わず、 勇敢なうえに機略にも富んでいる。

・将の器
一口に将といっても、その器量には大小の違いがある。
腹黒い人間を見分け、危機を未然に察知し、よく部下を統制することができる。これだけなら十人の将にすぎない。
朝早くから夜遅くまで軍務に精励し、言葉遣いもいたって慎重である。これはまだ百人の将にすぎない。
曲がったことが嫌いでしかも思慮に富み、勇敢かつ戦闘意欲が旺盛である。これは千人の将といえる。
見るからに威たけく、内には満々たる闘志をひめ、しかも部下将兵の苦労、飢寒を思いやる心をもっている。 これなら一万人の将といえる。
有能な人材を登用するとともに、みずからは毎日怠りなく修養につとめる、信義に篤く寛容性に富み、治乱に心を乱さない。 これなら十万人の将といえる。
人民に仁愛をたれ、信義をもって近隣諸国を心服させる。天文、地理、人事の万般に通じ、全人民から敬慕される。 これなら天下万民の将たる器である。

・将のつとめ
将のつとめは次の「五善」「四欲」にある。
五善(五つのポイント)
1.敵の状況を把握する。
2.進退の判断を的確にする。
3.国力の限界をわきまえる。
4.天の時を知り、部下を把握する。
5.地形の険阻を調べあげる。
四欲(四つの心得)
1.戦いは相手の意表をつく。
2.謀は秘密を厳守する。
3.兵の統制に意を用いる。
4.全軍の心を一つにまとめる。

・将の欠格条項
1.貪欲で厭くことを知らない。
2.有能な人物を嫉妬する。
3.讒言に耳を傾け、へつらい者を近づける。
4.敵を知れども、己を知らない。
5.ぐずぐずして決断力に乏しい。
6.酒色におぼれる。
7.詐術を弄し、しかも臆病者である。
8.口先ばかり達者で、態度に心がこもっていない。
自らが前に出るのではなく、指揮をすることで部隊全体を前に出す。これが将の役割だろう。
実際の所、指揮を出しながら自分が戦うのは困難な事だと思われる。目の前の相手に気を取られると視野はどうしても狭くなってしまう。 その為、指揮をする立場の将は時に兵に戦うのを任せて指揮に専念する必要がある。
常に大局的な視野を持ち、長期的な戦略を想定して部隊を何処へ導くのかそれをしっかりと定める事が重要である。

・将の五危
将帥には陥りやすい五つの危険がある。
1.いたずらに必死になることである。これでは討死をとげるのがおちだ。
2.なんとか助かろうとあがくことである。これでは、捕虜になるのがおちだ。
3.短期で怒りっぽいことである。これでは、みすみす敵の術中にはまってしまう。
4.清廉潔白である。これでは、敵の挑発に乗ってしまう。
5.民衆への思いやりを持ちすぎることである。これでは、神経がまいってしまう。

ある一つのことにとらわれると、余裕を失ってしまう。 将帥に望まれるのは、総合判断力であり、バランス感覚である。
たとえば「必死」とは事にあたって一生懸命つとめるという意味で、欠点どころか美徳のように思われる。 しかし、それだけを思い詰めるとかえってマイナス面が拡大されてくる。
将帥に必要なのは、自分が「必死」になることよりも、むしろ部下を「必死」にさせることである。 そこを考慮するのが将帥のつとめなのだ。
「廉潔」にしても「愛民」にしても、もともとは美徳であって、将帥の必要条件といってよい。 しかし、それにこだわると、かえってそれが弱点に転化する。
自分が必死になると視野が狭くなる恐れがある。将に必要なのは自分の指揮するものを把握し、 しっかりと指示を出せる冷静さであると言える。

・君主の口出し
将というのは、君主の補佐役である。補佐役と君主の関係が親密であれば、国は必ず強大となる。 逆に、両者の関係に親密さを欠けば、国は弱体化する。
このように、将は重要な職責を担っている、それ故、君主がよけいな口出しをすれば、 軍を危機に追い込みかけない。それには次の3つの場合がある。
第一に、進むべきときでないのに進撃を命じ、退くべきときでないのに退却を命じる場合である。 これでは、軍の行動に、手かせ足かせをはめるようなものだ。
第二に、軍内部の実情を知りもしないで、軍政に干渉する場合である。 これでは、軍内部を混乱におとしいれるだけだ。
第三に、指揮系統を無視して、軍令に干渉する場合である。 これでは、軍内部に不信感を植えつけるだけだ。
つまり指揮系統の確立が重要となるという事。複数の人が指揮をすると指示の内容がバラバラとなり、混乱を招く事となる。 これは君主と将だけではなく、将同士の間でも同じ事が言える。誰が誰の指揮を執るのかしっかり整理する必要がある。

・軍の編成・指揮
大軍団を小部隊のように統率するには、軍の組織編成をきちんと行わなければならない。
大軍団を小部隊のほうに一体となって戦わせるには、指揮系統をしっかりと確立せねばならない。
そもそも小部隊を指揮することは大部隊を指揮するよりも楽である。将の把握能力範囲の人数であれば、部隊内を把握し、 周囲の状況に応じて指示も出すことが可能になる。
では、大部隊の指揮をするにはどうすればいいか。それは将の把握能力を広げるのではなく、将の把握能力に応じて 指揮や情報伝達の方法を整えることが重要となる。
将が複数いる場合は、誰がどの部隊の指揮をするか、またはどこの部隊の情報伝達を行うか。
将が少数の場合は、どのようにして全体を把握し、指揮を行うかの方法を考える。
詳しい指揮系統に関しては指揮篇にて記述する。

・戦力分析
1.君主は優れているか
2.将は有能か
3.君主と兵は一心同体か
4.地の利が有利か
5.法令は徹底しているか
6.軍隊は精強か
7.兵卒は訓練されているか
8.賞罰は公正にされているか
実際の人数の他に以上の点が戦力分析に必要な項目だと思われる。 ただし当事者でなければ正確に把握出来ない点が多い事も事実。
これを見て分かるとおり、第三者から見ての戦力分析ほど当てにならない物はない。 特に国同士の優劣を決めるなどは、測ることは出来ない。

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