概要調査目的調査手法
 
FEROP(極東ロシア・オルカプロジェクト)について
概要
シャチ(オルカとも呼ばれる)は、クジラ・イルカの一種です。シャチは世界中の海洋に分布し、高い運動能力、学習能力に恵まれ、高度に発達した群れ社会を形成し、さまざまな魚類、イカをはじめ、アザラシやアシカ、海鳥、イルカ・クジラなどの温血動物をも捕えて食べる、海洋の高次に位置する捕食者です。ショーで演技を披露するシャチの飼育個体は、日本をふくむ世界各地のシャチを飼育している水族館などで見られます。シャチの複雑な行動、高度に発達した社会構造、群れごとに特徴的なダイアレクト(方言のようなもの)の存在に代表される特殊なコミュニケーション・システムなどは、いずれも本種の研究者にとり興味深いテーマとなります。
ロシア共和国の広大な極東海域(RFE)でのシャチの出現は知られていましたが、その生態は未調査でした。1999年、ロシア極東オルカ・プロジェクト/FEROPは同国で初めて、カムチャツカ州でシャチの生態に着目した専門調査に着手しました。 以降、ロシア人の研究者や大学生、院生の若き研究者らの参加により、少しずつ発展してきたFEROPは、調査研究を通じ野生のシャチの生態に理解を深め、得られた考察や情報を、彼らを脅かす事象の発見や抑制に役立てることを希望しています。