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『幕張』
書評・評論・その他




主に紙媒体での漫画評などで、『幕張』がどのように取り上げられ、
紹介されているかを考察するページです。
たまに紙媒体以外のものも紹介します。

この他にも、「この雑誌で紹介されていた!」などの情報をお待ちしております。
私はリアルタイムで『幕張』のファンだったわけではないので、ここにあるものしか知りません
一定量の分量ではなく、たった1行でもかまいません。
掲示板、またはメールまで。
よろしくお願い致します。

「このマンガがえらい!」 (宝島社 97年1月1日発行)
情報提供者 すぎやマンさん 全テキストは⇒ こちら

宝島社発行のものですが、別冊宝島ではなく、96年で一番面白いマンガを探すといった趣旨のムック本でした。確か表紙にカイジがいたはず。⇒詳細

『幕張』は、「笑いのつぼを知りつくした驚異のニューフェイス。」という小見出しで宮田勝行氏が紹介しています。

<ベタベタとシュールを織りまぜたギャグ、しかもやりっぱなしの言いっぱなしは、ひとりよがりになりがちだ。だが、木多康昭の「幕張」は、読者を惹き付けて離さない。舞台設定も話の筋も、はっきりいってしょーもない。キャラクターにもそれほど魅力があるわけじゃない。なのに人気を集めるのは、ギャグを特有の言い回しでネーム主体に仕上げているところがウケているのだろう。(…中略…) これは計算でできるものじゃない。どーでもいい話も演出次第で立派なエンターテイメントとなる。それを体現する木多は、これからも要チェックだ。>

といった感じでまとまった量が書かれていて、的を射ています。木多ファンとして、読んでいて嬉しくなってしまいました。
<キャラクターにもそれほど魅力があるわけじゃない。>というのには納得できかねますが…。(だって塩田も奈良も桜井ちゃんも叶親も総理もみんな魅力的だもの!!)
むらやまじゅん氏の文章の次ぐらいに好きかな。
上のリンク先に全テキストがあるので、是非読んでください。  (2001/2/9)

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現物を入手したので追記。

木多先生は、<有名・無名、ベテラン・新人を問わず、この1年の間に注目に値する活躍をした作家、今後の飛躍が期待される作家を厳選>したという「いま注目の20人!」というコーナーで紹介されていました。
上のリンク先にあるテキストの他に、プロフィールが。

<96年、『週刊少年ジャンプ誌上にてデビューしたばかりの新人。デビュー作の『幕張』は、いわゆるストーリーギャグマンガで、幅広い年齢層からの支持を得ている。

いや…デビュー作は95年の『仮面の告白』ですとか心の中で突っ込んでみましたが、「連載デビュー」という意味でしょうね。  (2001/4/14) 

「ぱふ」 97年4月号
情報提供者 なつさん 詳細は⇒ こちら

「ぱふ」の96年度まんがベストテンの新人賞5位に木多先生が入ってらっしゃいます。
この順位は、「ぱふ」読者からの投票によるものだそうで、木多先生は79票入っていたそうです。微妙な数字だわ。

初めてこの結果を知った時は、木多先生のマンガに女性ファンが多いことを知らなかったので、
「『ぱふ』読者が『幕張』を面白がるだなんてビックリ!!「ぱふ」とか「ファンロード」とかを愛読している人たちって、『幕張』みたいなのは毛嫌いしてると思ってたのに!!」
とかなり驚いたものですが、今だったらかなり納得できます。
そして当時の私は「ぱふ」や「ファンロード」の読者をバカにしすぎです。(自分だって10年前は愛読してたくせにね。同類嫌悪)

96年の「ぱふ」まんがベストテンの結果はこちらで見ることが出来ます。 (2001/2/9)

別冊宝島316「日本一のマンガを探せ!」 (97年6月16日発行)
情報提供者 すぎやマンさん 全テキストは⇒ こちら

<掴みどころのない新世代ギャグ><普通の中高生の隣の異次元空間><イケているのかハズしているのか、天然なのかネラッてるのか・・・・・下世話なしょ〜もなさを放ちながら揺らぎ続ける微妙なバランス><最近の中高生に身近なアイテムが、あるべき位置や角度とは微妙にズレた形でバラまかれ、リアルだけど浮遊感のある新しい笑いの空間が創出されている。>

などなど、短いながらも的確に紹介されています。(上のが全文ではないですが)
全テキストは、上のリンク先にあります。 (2001/2/10)

「週刊SPA!」 (98年2月18日号)
                    「ブック&コミック―今週のイチ押しメニュー―」

15.8×3.9(cm)の細長い小さなコーナーです。

私の大好きなライター、むらやまじゅんさんが執筆されています。
この記事、及びむらやま氏への熱い想いはこのページへ!!            

むらやまじゅんにリスペクト!!


『別冊宝島409 ザ・マンガ家』 (98年11月20日発行)  「相原コージの『邂逅』」 

相原コージの4ページのエッセイ漫画です。
相原コージが、仕事の行き詰まりから向かった旅先の地方の電車内での若者たちとの出会いにより、再びマンガを描く決意をする、といったストーリーです。

そのマンガで、車内で<何かの本を見ながら爆笑している若いカップル>を見かけ、<「どれどれ?昨今の若人は一体どんな本でそんなに爆笑するんだ?稲中か?幕張か?」と思って見てみると 驚いたことにその本は『コージ苑』だったのだ!!>(太字引用者)という箇所があります。

相原コージは、99年の「ビッグコミックスピリッツ」での『何がオモロいの?!』予告マンガにおいても、<最近は何が面白いのかわからなくなってきた>と書かれたコマには、ネプチュ―ンの3人の似顔絵とともに、『幕張』の単行本を描いていました。

相原コージは、よっぽど『幕張』の人気を不可解に感じ、なおかつその面白さを理解できないようです。
相原コージは木多先生の6歳年長です。相原氏だってデビュー当時(もしくは全盛期)は散々、大人気にもかかわらず「どこが面白いのかわからない」「なぜこれが受けるのかわからない」などの評価をされていました。
いつのまにか相原氏は、「指示を受けている笑いを理解できない」という側に行ってしまったようです。
それは少しショックでした。

そして、小学生の頃、相原氏の『コージ苑』や『文化人類ギャグ』で大爆笑し、相原氏監修のカードゲーム「たんば」でよく遊んだことを思い出すと、現在の「スピリッツ」誌上での相原氏の凋落は、さみしい限りです。

相原氏のギャグを理解できなくなったのは、私が大人になったからかもしれない。
もしかして『コージ苑』だって今読めば駄作に感じるのかも・・・・・と思い、読み返してみたが、10年以上経った現在でも充分に面白い。
「才能の枯渇」ってこういうのを言うんだァ・・・・と、とても悲しくなりました。
10年後、果たして木多先生はどのようになっているのでしょうか、とか思いを馳せてみたり。

西村繁男 『まんが編集術』 (白夜書房 99年4月25日発行)

「少年ジャンプ」創刊期からのメンバーであり、3代目編集長の西村繁男氏のロング・インタビュー集である。
「著者・西村繁男」とあるが、別に西村繁男の著作ではなく、あくまでインタビュー集なので注意!!
私はこれが発売された当時、本屋で手に取り、「なんだ。インタビューかよ」と、買う価値がないと判断したのであるが、今回読んでみたら、なかなか面白かった。

この本は、西村氏の著者(っつーか暴露本)『さらば!わが青春の少年ジャンプ』(94年 飛鳥新社 幻冬舎文庫 ←文庫には1章書き下ろされてるのでオススメ!)を、読者がすでに読んでいることを前提に編集されているので、前述書との重複が少ないところも嬉しい。

インタビューだけでなく、脚注や「ライバル雑誌の連載作品リスト」「『週刊少年ジャンプ』全作品リスト」(←創刊号から平成10年52号までの全読み切り作品・連載作品のリスト)があり、このリストだけでも、この本を買う価値はあるかも。

さて、『幕張』についての記述だが、西村氏引退後のジャンプについてのインタビューで出てくる。

西村氏 <台割の組み方が、94,95年あたりで極端になったんですね。ギャグまんがか、女の子向けまんがかみたいな形になった。
       ギャグまんがといっても、『すごいよ!マサルさん』(うすた京介)、『幕張』(木多康昭)なんかは、ちょっといいかなという気がしないでもないんですけどね。>

インタビュアー <確かに『キン肉マン』のネタとか、黄金時代の『ジャンプ』のネタは昔からの読者は笑えたりするんでしょうけど、はたしてそれがいいのか悪いのかというと・・・・・>

西村氏が『マサルさん』と『幕張』を<ちょっといい>と肯定的なコメントをしているのに対し、それを流しただげでなく、否定的な意見を述べるインタビュアー・・・・。
それはちょっとどうかな、と思う。
どうやら、このインタビュアーは『マサルさん』と『幕張』があまり好きではない模様。
因みに他の箇所では、このインタビュアーが作品について熱く語るのに対し、西村氏は
<あんまりいいとは思わないんですけどね。><それは知りません。>
などのそっけない&投げやりな答えを返している。
西村氏引退後のジャンプの話で、西村氏が作品名を挙げるのは、この『幕張』と『マサルさん』の箇所ぐらいなので、ちょっと嬉しくなった。
それに引き換え、何だよ、このインタビュアー・・・。

因みに、『すごいよ!マサルさん』と「うすた京介」には註が付いてるのに対し、『幕張』と木多先生には註が無い!!
この本、ほとんどの漫画家名と作品名には註を付けてるのに・・・・・。

そして巻末資料の「『週刊少年ジャンプ』全作品リスト」だが、木多先生の名前が「木田康昭」と誤植されてる・・・。
そりゃ、「木多」って一発変換で出ないけどさぁ・・・。
因みに、前述のインタビュアーと、脚注・作品リスト作成者は同じ人。 (2000/7/14)

「COOKIE SCENE」No.9 (ブルース・インターアクションズ 99年9月発行)
                「ベースボール・ジェネレーション」
情報提供者 ふさこさん 詳細は⇒ こちら

「COOKIE SCENE」は当時はインディー目の音楽ミニコミ誌だったそうですが、現在は書店売りもされているそうです。タワーレコードなどだと入手しやすいそうですよ。

中嶋勇二氏と伊藤英嗣氏による「ベースボール・ジェネレーション ―野球マンガの素晴らしき世界―」という3ページの野球マンガ対談に、『幕張』について少しだけ言及されていました。

中 えーとね、一応あの『幕張』って野球部だったんだ。
伊 え、幕張って『千葉幕張』?
中 あれはギャグマンガだけど、舞台は野球部だったんだよ。
伊 あ、そっか。俺は始めから見てたけど、全然記憶なかった。あれまだ続いてんの?
中 あぁもう終わっちゃった。
伊 あれを野球マンガと呼ぶのはね。『(すすめ!)パイレーツ』を野球マンガと呼ぶ以上に無謀なんじゃ…
中 でも一応単行本の一巻目の扉は野球部の部室だし…。

そしてその注釈に、
この対談の数週間後、なんと『少年マガジン』で『幕張』の作者による新作『泣くようぐいす』が始まった! いやぁ、ビックリ。『ヤングマガジン』で見た、その告知ページのカットも、野球のユニフォームを着たものだった! それは果たして野球マンガなのか? 中嶋君もぼくも『少年マガジン』購読してないので、今のところ知りません(笑)。
とありました。 あ !告知カットか! それは未調査だったわ! 私はマガジンを『うぐいす』第1話から定期購読し始めたため、『うぐいす』の連載予告カットというものをまだ一度も見たことがありません。当時はヤンマガやモーニング等講談社の他の漫画誌も読んでなかったしなぁ。

私は『幕張』を野球マンガだと知ったのは、『うぐいす』連載始まって大分経ってからです。
単行本1巻の扉どころか、1,2巻と4,5巻の表紙も野球部の部室だし、部室のシーンも多いのに、ずっと気付かなかったんです…。(だって野球やってないんだもの)  (2001/2/9)

「日経エンタテイメント!」  2000年7月号   「業界ナンバー1物語」

この特集の中の、「No.1をめぐる天国と地獄―長期連載にまつわるマンガ家の悲劇の巻―」というコラムに、こんな1文が。

運動不足と睡眠不足、腰痛や痔などの職業病とも戦うが、人気もお金も離れていくので、入院すらできない(木多康昭『幕張』に詳しい)。

『幕張』についての記述はこの1行のみです。



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