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『泣くようぐいす』書評・評論・その他


主に紙媒体での漫画評などで、『泣くようぐいす』がどのように取り上げられ、
紹介されているかを考察するページです。
たまに紙媒体以外のものも紹介します。

この他にも、「この雑誌で紹介されていた!」などの情報をお待ちしております。
一定量の分量ではなく、たった1行でもかまいません。
掲示板、またはメールまで。
よろしくお願い致します。


「nakata.net」 Hide's mail 99年10月18日

いきなり紙媒体ではなく、ネット上の情報であるが、中田英寿の公式ホームページの「Hide's mail」に、『うぐいす』についての記述があった。
「Hide's mail」とは、まァ、中田の日記みたいなものです。

99年10月18日には、中田の大好きなビックリマンチョコを食べての感想や、シール収集の話と、本業であるサッカーの話に加え、<最近俺が面白いと思った漫画>として『泣くようぐいす』を挙げています。
<これはかなり笑えるよ。是非読んでみてね!!>って、気さくな中田。
ビックリマンチョコといい、「気取っててイケスかねーなー」と思っていた私の中の中田像を覆したどころか、親近感まで持たせてくれた瞬間でもありました。
中田は『幕張』は読んでたのかなぁ?と、ふと『幕張』4巻を思い出しました。いくかゾノ。ラララララー♪

因みに2000年3月24日に新潮社から発売された『nakata.net 98−99』は、この「Hide's mail」を収録したものであり、もちろん件の10月18日の『うぐいす』紹介の記述も再録されています。
「これによって、ネットをやっていない中田ファンも『うぐいす』読んじゃうのかなー?」とか思ったけど、友人には「考えすぎ。そんな一文、誰も気にしないから」と言われてしまいました。そっかぁ。

「BUZZ」 99年11月号  (ロッキン・オン)
情報提供者 ドド目さん 全テキストは⇒ こちら

元は「ロッキン・オン・ジャパン」の増刊号として発刊された隔月刊の音楽雑誌です。
この記事を教えていただいた時に、「是非この号を欲しい!!」と思ったのですが、この号は椎名林檎が表紙とかで、ヤフオクでも高値が付いていて買えず。残念。

<「究極の誹謗中傷野郎」木多康昭はマガジンで輝くのか?>というタイトルで、鈴木喜之氏が書かれています。

<木多の作品では「瞬間のカタルシス」を追求することに全てが費やされる。ほかには何もない。もっと言えば、瞬間のカタルシスを爆発させるために、普通の漫画家からは「安易すぎる」と軽蔑されるような手法―前述のシモネタや楽屋オチのみならず、時事ネタ、ブスネタ、パロディなどが連発され、逆にストーリーや絵には、まったく努力は払われない。>
という一節の<「瞬間のカタルシス」の追求>というのには唸らせられました。
私の敬愛するライターが<『幕張』の後半はまさに消費されるアートである"笑い"という文化そのものだった>と書いたのを読んだ時に、その表現にいたく感動したのですが、鈴木氏の<「瞬間のカタルシス」の追求>というのにもそれと同じぐらい心を動かされました。
私は『幕張』をたいへん愛しています。『幕張』を読んで大爆笑し、「この人天才だよ!!」と感動した時の気持ちを人に説明しようとしても、上手く言い表すことのできない自分が歯痒かったのですが、むらやま氏や鈴木氏の文章は的確に『幕張』の笑いを解析していると思います。
ただ、<逆にストーリーや絵には、まったく努力は払われない。>という箇所には、木多先生の絵にも非常に魅力を感じている者としては、反論したくてたまらなかったりするのですが。

このテキストの後半部分では、『泣くようぐいす』のことを<早く同じ誌面の『GTO』や『MMR』なんかが出てこないだろうか?それともマガジンの編集者がキャラ化して登場しないだろうか?>と書いています。
この号の「BUZZ」が発売された当時は、まだ原幕との練習試合の決着も付いていなかった頃ですので、『うぐいす』の野球編を評価するには早い時期でしたが、こうも木多先生にパロディと暴露ネタを期待する人ばかりですと、いささか悲しくなってきます。
『幕張』についての記述に感銘を受けただけに、少々興ざめ。

私は、『幕張』の笑いの方法論を説く人が『うぐいす』野球編について書いているのをまだ読んだことがありません。
そういう文章を見かけた人は、是非私に教えてください!!  (2001/2/9)

「TokyoWalker」 (2000年2月1日号)
             「今週のブック―担当編集者が明かす人気コミックの舞台裏―」

9×7.8(cm)の小さなコーナーです。

この「Tokyo Walker」の号数はちょっと自信ないです。もしかしたら違ってるかも。
現物持ってなくって、コピー取った時に発行日控えとくの忘れちゃったの。
とりあえず、1月の最終週に発売された号だということは間違いありません。

『泣くようぐいす』担当編集者の一人、米村昌幸氏が『うぐいす』1巻を紹介しています。

<「天性のカンと緻密な計算が、不思議なバランスで同居している」木多作品の本領発揮という感のある本書。シリアスとギャグの絶妙な匙加減が人気を呼んでいる。>という、冒頭部分がいいですねぇ。私もそう思います。

後半部分では、『うぐいす』のタイトルの由来などが。

 
「週刊SPA!」 (2000年3月22日号)
          「ブック&コミック―今週のイチ押しメニュー―」

私の大好きな「SPA!」です。1ページにわたって、かなり大きく紹介されています。
執筆者は斉藤藤湖氏。よくこの欄で、漫画評論を書いているライターです。
残念ながら、私の大好きなむらやまじゅん氏は「2押しメニュー」で押川雲太郎『BET』を紹介していました。ちぇー。
まァ、『BET』も好きだけどさァ、むらやま氏に書いてもらいたかったよ。

<早くも「キャラクター募集」を仕掛ける、シュールな傑作>という見出しで、単行本1巻の「キャラクター募集」と、登場人物の芸能人に似せた<リアルな顔立ち>についての記述が文の大半を占めています。
『うぐいす』の見所はそこじゃないよ!!と思いつつも、まァ、こういう見方もあるよ、ってことで。
<本作がハチャメチャに面白くなるのはこれからだ!>ってのはその通りなんですけどねぇ・・・・。

「monoマガジン」 (2000年4月2日号)
           「岡田斗司夫の新オタク日記 2/16〜2/29」

2月16日(水)と23日(水)に、『うぐいす』についての記述があります。「岡田斗司夫???」のセリフのあるコマの引用つきです。

両方とも、五ヶ谷さんが登場する回(第26話・第27話)のマガジンの発売日の日記です。
岡田斗司夫は、これらのマガジンを人から見せてもらったようです。

<オ、オレっていまや「ブサイク」の代名詞になっちまったのか!>と書きつつも、なんだか嬉しそうです、岡田斗司夫。

この日記で注目すべき点は、オタクの代表とかいってる岡田斗司夫氏が、木多康昭をそれまで知らなかったとという事実です。少し驚いた。

因みにこの日記は、Web上の岡田斗司夫の公式ページでも読むことができます。

「週刊少年マガジン」 (2000年31号)
         「ピモピモ広場―ダチョウ倶楽部の南極ダジャレ選手権―」

情報ページの一角。ダチョウ倶楽部のメンバーが、読者の投稿ハガキとダジャレで対決するという主旨のコーナーだ。
今週はリーダーと読者の作品を、ジモンが判定。
冒頭でジモンからの一言。

<”『泣くようぐいす』4巻にジモンが出ているのを見た!”との読者からのハガキが3通来た。
 でもさ、ネタが書いてないんだよねぇ。お便りはうれしいが、ダジャレネタを忘れずに書くように!>


4巻にジモンちゃんの似顔絵が描き加えられてたしな。
そういや、『海に生くる人々』のラストで、奈良が気絶する時に吐くセリフもダチョウネタだった。(↑このシーンは、平野ロボの気絶にそっくり)

余談だが、私は1,2年ほど前、ジモンちゃんのことを「好きな男の子の顔に似てる」という理由でファンだった時期があった。
当時は「ジモンちゃんって物識りでステキ☆」と思っていたものだが、今考えると、あんな筋肉自慢男のどこがよかったのだろう?と不思議。

                                     (6月28日)

「monoマガジン」 (2000年8月2日号)
           「岡田斗司夫の新オタク日記 6/16〜6/30」

「monoマガジン」2000年4月2日号の「新オタク日記」2月23日分で、『うぐいす』の五ケ谷さん(岡田斗司夫似)を見た岡田氏は、「この作者にオレは高くて旨いものを奢ってもらうぞと決意。作者か関係者の方、これを見たらモノマガ編集部までご一報を。とにかく高くて旨いものを奢ってください。」と呼びかけていましたが、それの後日談が6月18日(日)の日記に書かれています。
件の日記を読んだ、木多先生のアシスタントの大村宏樹氏(アブノーマルズ)からメールをもらったそうで、そのことについて書かれていました。っていうか、「大村弘樹氏」って字を間違えてますよ!岡田斗司夫ってば。

<じゃあ講談社少年マガジン編集部の藤枝修一さんまたは米村昌幸さん、かわりに僕に新橋鹿鹿鹿皮でステーキ奢って下さい。>と、その日の日記は締めくくられていますが、「あら皮」の「あら」が機種依存文字なことにビックリ。「あら皮」の「あら」は鹿を3つ書くんですけど、ためしに書いてみると「憂鬱」の「鬱」よりも画数が多いわ。そりゃPCで表示できるわけがありません。だからって何も鹿を3つ書くってのは…。雑誌掲載時はどうだったかしら?私は覚えておりません。

この日記は、岡田斗司夫の公式サイト「OTAKING SPACE PORT」で読むことができます。

「2001年版 このマンガにハマる!」 (二見書房 2001年2月25日発行)

<マンガ評論家、マンガ通のライター、一般のマンガマニア計972人による人気投票をベースにした最新マンガ作品完全ガイド>です。
めちゃくちゃ別冊宝島っぽいムックですが、違うので注意。(私は間違えました)

「2000年度マンガベスト100」の24位に『泣くようぐいす』が入っています。
24位ですよ! 24位!! けっこう上位じゃないですか!!…と喜んだのも束の間。解説文を読むとこの結果を喜んでもいいものかどうか迷ってしまいます。

『幕張』を一歩超えたギャグセンスに脱帽
【解説】かつて、停滞するギャグマンガ界において新境地を開いた人気作家・木多康昭が贈るスポーツコメディー。逆ナンされた女の子にだまされた男子高校生が、その腹いせに野球に打ち込む姿をコミカルに描いている。幕張第一高校2年生・高橋公房は、下校中にマスクをつけた学生と遭遇。高橋を見てあざ笑うその覆面学生が気に入らない高橋は、彼を叩き潰すことを決意。覆面学生が立ち去った後に残されたのは千石うぐいすの名前が記されている学生証だった…。作者独自のオリジナリティーあふれる展開。ブラックな笑いをふんだんに取り入れている。>


さて『うぐいす』を読んだことのない人が、この解説を読んで誰が主人公のマンガだかわかると思いますか?(まぁ、タイトルが『泣くようぐいす』だけどさぁ…)
高橋公房が主人公で、千石うぐいすがそのライバルかのような書き方じゃないですか!!
高橋公房なんて、1話しか登場していないキャラなのに! 
「『うぐいす』のストーリーを説明するのに、”蘇我”の文字がないなんて!」とかいう次元じゃないですよ、これ。
この文章を書いた人は、5巻しか読んでないんだろうなぁ。ていうか、5巻の1発目しか読んでなさそう…。このライターのやっつけ仕事っぷりには驚きです。因みに署名はありません。文責はどこに?
他のマンガの紹介もこの調子です(そうでないのもありますが)。読んでて歯痒くなってきます。突っ込み所満載です。
でも「2000年の漫画界回顧」やインタビューなどは面白かったですが、協力者に私の好きな藤本由香里(元筑摩書房編集者。東大卒。マンガ評論家)氏の名前がなかったら、購入したかどうかは微妙。



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