「サティスファクション」
ヤンマガ増刊 赤BUTA No.2掲載
第182回月間新人漫画賞入選作
32ページ (95年10月16日発売)
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オリジナリティのある作品である。少し不気味なパワーも感じるが、イヤミのないセンスでストーリーを盛り上げていっている。セリフのひとつひとつにも個性が見られる。ラストの演出から、続編を見てみたい気もする。
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(ヤングマガジン1995年37号 第182回月間新人漫画賞 受賞者発表記事より) |
文化祭でありきたりのラブコメディ映画を製作することに反対し、皆の輪を離れてもっとおもしろい作品を撮るという永瀬。彼のことは嫌いだが、ラブコメディを厭い、彼について行く山下。永瀬が数々の事件を起こし、「恐怖事件」をテーマにドキュメント映画を撮影する。映写室を乗っ取り、文化祭で上映するが…!恋やクラスメイトは失うが、強い充足感を得た二人の高校生の青春物。
いつも通り、気の違えたなキャラが登場しますが、これはギャグではなくシリアスなストーリー物です。まずそのことに一番驚かされました。乾いた空気と緊張感が全体を流れ、ラストは切なくなります。女生徒に恋心を抱かれたり、クラスメイトが強姦未遂から助けたりと青春していて、「(仮)マスカレード学園」と同じ作者とは思えないほどです。三枝まなお・おなまだ絵美の作品では、これが一番好きです。
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「にせ武蔵」
ヤングマガジン95年50号、51号掲載
前後編
20ページ、23ページ |
名作「サティスファクション」で赤BUTAデビューの新人、本誌に登場!!
村を脅かす盗賊団撃退のために庄屋の息子が仕掛けた一世一代の大バクチ!!
三人の男。いずれ劣らぬ達人の風格。一瞬の隙を窺うこの空気、まさに一触即発!!
50人以上の盗賊団から村を守るため、庄屋の息子・次郎はある策を思いついた。今一番有名な剣豪・宮本武蔵が村の助っ人についたという噂を流し、盗賊団の前で、偽の武蔵に盗賊に化けさせた村人を「みきり」で斬らせる。武蔵の威を借り、怖れた盗賊を追い出すというものだ。次郎は、武蔵役の渡欽吾、斬られ役の赤っ鼻の藤次と新免又八郎の3人の浪人を雇い、策の練習をさせる。
盗賊団の首領・三馬鹿兄弟は、武蔵が村の味方についたという噂を聞き、偽者だと思いつつも万が一のために武蔵を見たことのある奴を捜す。
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「SANZO」
ヤンマガ増刊 赤BUTA No.3掲載
24ページ (95年12月16日発売)
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超新人級ストーリーテラー式ハードボイルドアクション!!
病弱な部下の一冊のノートが、課長を虚々実々の創作世界へと誘いこむ!!
注:この物語は作中、虚構と現実が入り混じります。慎重にお読みください!!
参蔵は五九を、山田は課長を、そして三枝は読者を踊らせた!! やられたぜ畜生!!
これもギャグではありません。山田のノートに書かれた作品世界と現実が交錯します。SANZOの正体とは…?! ラストにはどんでん返しがあり、読者を煙に巻きます。構成など、映画を見ているような作品で、「本当はこういうのが描きたかったのかな?」なんて思ってしまいます。
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「火星人 BY 火星人」
ヤンマガ増刊 赤BUTA No.4掲載
24ページ (96年2月17日発売)
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これはギャグ漫画です。爬虫類のような顔をした気の狂ったキャラが気色悪い動きをする独特のテンポのギャグを読むと、「ああ、三枝まなお(おなまだ絵美)の漫画を読んでいるんだなぁ」という実感が湧きます。
学校で、家に火星人がいるという嘘をついた息子のために、無職の父親は火星人の振りをする。入学式の日に拳闘部顧問・スッポン千葉哲二(52歳)にスカウトされた茂森輝雄(16歳)は、退部したために嫌がらせで留年させられる。千葉と茂森と火星人が生徒会長選挙に出馬することになり…!
学園友情スポ根ナンセンスギャグSF
はてしない紙芝居
突然話が別のところに飛んだり、畳み掛けるように150年後になる唐突なラストだったり、変な話です。ラスト2ページにはすごい笑ってしまいました。才能の片鱗を感じさせられる三枝愛生名義での3作ですが、これの後が「(仮)マスカレード学園」ってのがなぁ…(あれはホント、先入観無しで読むと気持ち悪いとしか思えません)。
これと「サティスファクション」は、ベテランの巻頭カラー数ページの次(白黒ページでは一番最初)に掲載され、ヤングマガジンでの期待の高さが窺えます。当時の赤BUTAは、倉田真由美や華倫変など、なかなか妙なラインナップでした。
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