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息子も小学校に慣れ娘もあと残すところ保育園には一年となったある日保育園の保母さんから突然「そう言えば、保育園入所の更新手続き書を出しましたか?」と聞かれた。
「確か十二月に貰って提出したはずですが。それが何か?」
「いろいろ調べてみたのですがどうもお宅のだけ見当たらないんです。美佐子ちゃんどうするのですか?いろいろ園内で話あった結果来年度はお断りすることになりましたのでそのつもりでいてください。」
長年息子も娘もお世話になった保母さんからの言葉は、今まで聞いたことがないような冷たい言葉だった。
「確か出したつもりなんですけど、十二月は忙しくてうっかりしていたのかもしれません。でももう一度調べてもらえませんか?」
「いや、無理です。来年度の新規のお子さんの入所も決まっているので、これ以上入所させるわけにはいかないんですよ。決まったものですから。」
「ああ、そうですか。しかし、なぜ出していなかったのならもっと早く知らせてくれなかったのですか?毎日先生とは顔を合わせているじゃないですか?」
「.........」
「わかりました。来年度は幼稚園に入れます。いろいろお世話になりました。あと約一ヶ月よろしくお願いします。」
と言うしかなかった。今までいろいろとお世話になった以上、それ以上保育園と争うつもりもなかった。たとえ入所できたとしてもまたいろいろ父子家庭ということで迷惑かけることになるし、気まずい思いもしたくないので保育園からの通告を受け入れることにした。
当日、早速仕事の合間に役所の福祉課に電話をし保育園から入所を拒否されたことを伝えた。そしたら役所の人が
「え〜っ、そんなこと言っていたんですか?こちらでは何とも聞いていないですけどねぇ。まだ、預かる人数も余裕があると聞いていましたが。こちらからお話してみましょうか?」
「いや、もう済んだことですから。それより教育委員会へつないでもらえませんか?幼稚園の入園の手続きをしたいので。」
ということで教育委員会へつないでもらい、幼稚園への入園が可能かどうか聞いてみた。うちの町では幼稚園は町立の幼稚園がひとつしかなく、ここを断られると隣町の私立幼稚園に行かせなくてはならない。私立だとお金もそれ相当にかかるだろうし、宅配のわずかな収入では払っていけない。どうしても町の幼稚園に入れたかった。
しばらくすると担当の人が出て、保育園の入所を断られたということを話すと新年度から入園という条件で快く了解してもらった。ただ、手続きが幼稚園へ直接行ってくれと言われ、仕事もどうにか都合をつけ、入園の申し込みをしてきた。
幼稚園に入園ともなると保育園とは違いたった一年だけど制服や制帽、教材も新しいものを揃えなければならず、ちょっともったいない気もしたがどうせ一年生になって新しいお友達といっしょになるのだし、息子のときのように保育園組みと幼稚園組みとの差別を考えれば、多少の出費は仕方がないことだった。
大人の都合でコロコロ環境を変えることはよくないと思うが、仕方がない出来事で娘には保育園とのお友達と離れちゃうけど、「近所の知恵ちゃん(仮名)と今度いっしょだよ。」と言うと「わ〜い、知恵ちゃんといっしょに幼稚園に行けるんだぁ。」と幼稚園の入園の日を楽しみにしていた。
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